理学部新任者研究紹介

新しく赴任された先生に研究紹介をして頂き、学部内での共同研究を推進しています。


平成23年度 第1回 平成23年4月1日 15:15〜15:50 参加者 約70名


地球環境科学講座 石丸 聡子(いしまる さとこ)先生

島弧マントル物質とマントルウェッジでの現象の理解を目指して

これまで研究されてきた,マントル物質の組成を調べるための進展と困難さを, フィールド調査の様子も含めてわかりやすく説明されました。


生命科学講座 澤 進一郎(さわ しんいちろう)先生

植物の幹細胞活性制御に関わるペプチドホルモンの分子機構の解明とその応用

動物とは違って,植物では一生にわたって幹細胞活性制御が行われており, そこにペプチドホルモンが関わっているメカニズムを明らかにされたことなどを 植物の写真なども入れて説明されました。 10月に熊大に赴任された以降の研究の紹介もありました。



平成23年度 第2回 平成23年5月13日 15:10〜15:50 参加者 約70名


生命科学講座 井手上 賢(いでうえ たかし)先生

ノンコーディングRNAの機能解明を目指して

RNAの中で高等な生物になるほど増えるノンコーディングRNAの役割がこれまで不明であること。 機能を解明するため,分解する方法を開発し,ノンコーディングRNAの役割が解明され始めたことを わかりやすく説明されました。


数理科学講座 佐野 友二(さの ゆうじ)先生

Einstein方程式と幾何学

Einstein方程式を曲率一定の“美しい”空間を求める問題ととらえ, ケーラー多様体上のケーラーアインシュタイン計量の存在問題から, 微分幾何と代数幾何との対応が研究テーマであることを紹介されました。



平成23年度 第3回 平成23年6月3日 15:10〜16:00 参加者 約65名


物理科学講座 高橋 慶太郎(たかはし けいたろう)先生

宇宙磁場の起源

宇宙論とは?からはじまり, 研究テーマである宇宙における磁場の起源についてわかりやすく説明されました。 新たに計画されている電波望遠鏡などについての紹介もありました。


数理科学講座 加藤 文元(かとう ふみはる)先生

非アルキメデス的幾何学

連続性をスタートとして,通常の世界からかけ離れた“非アルキメデス的世界”を 「現実離れ」した例を挙げながら,紹介されました。 また,仕事に関連した「真面目な話」として,非アルキメデス的世界においても, 幾何学や解析学の多彩な体系が広がっており,盛んに研究されているという説明もありました。



平成23年度 第4回 平成23年7月1日 15:05〜15:35 参加者 約60名


化学講座 石川 勇人(いしかわ はやと)先生

Approach to The Development of New Drugs with Organic Chemistry
〜有機化学から新薬開発へのアプローチ〜

薬ができるまでの典型的なパターンの説明からはじまり, 有機化学が新薬開発に果たす役割について, 鎮痛剤や抗インフルエンザ薬の実例を通して,紹介がありました。