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高野 博嘉
所属 大学院自然科学研究科 以下は1999年の同生会会報(第45号)に載せた新任教官紹介の文です。 |
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新任教官紹介
高野博嘉先生
インタビュアー「先生の出身はどこですか」
高野先生「生まれは京都ですが、小学校に上がる前に横浜に移り、大体を横浜で過ごしました。横浜育ちです」
インタビュアー「熊本に来られた印象はどうですか」
高野先生「こちらに着任する前に、一度だけ熊本に来る機会がありました。1992年の植物生理学会です。そのときから、熊本はいい町だなぁという印象があり、その印象は正解だったとこちらに来てから実感しました。あと、その学会の時に、多分下通りの辺りの建物の2階にある小料理屋さんで昼食を食べたのですが、すごくおいしくて印象に残っています。カウンターとイス席が少しの小さなところで、カウンターの上のところに総菜がいくつも置いてあって食べることができました。これだけの手掛かりしかないんですが、どこのなんて店か、知っている人がいたら教えて下さい。」
インタビュアー「熊本には家族皆さん来られたのですよね」
高野先生「ええ、そうです。家内と、3歳と1歳半になる男の子がいます。この頃、やっと子供二人で喧嘩ができるようになってきました。家内も熊本は気に入ってくれています」
インタビュアー「前いらしたところのことを教えて下さい」
高野先生「昨年の5月31日まで、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻の方にいました。長い名前ですね。東大には修士課程のころから、計11年いました。」
インタビュアー「先生の研究内容を教えて下さい」
高野先生「粘菌を用いて、ミトコンドリアの研究を行っていました。我々が発見したmFというミトコンドリアプラスミドがミトコンドリアを融合させる機能があることがわかり、その分子メカニズムを研究していました。熊大に来てからは、コケ類を用いて、植物の形態形成を明らかにする研究をスタートさせました」
インタビュアー「今目標としていることはありますか」
高野先生「とにかく実験したいです。それでいい論文を書いていきたいというのが当面の目標でしょうか。今度卒研生も4人来てくれるので一緒にいい仕事をしていきたいなと思っています」
インタビュアー「先生の趣味は何ですか」
高野先生「本を読むことでしょうか。でも、この頃は子供も小さいので一人でゆっくり本を読む時間はなかなかとれません。子供と遊ぶ、というのが趣味になっています。子供が好きなウルトラマンや仮面ライダーは、この頃いろいろなタイプに変身できて、しかも変身すると色が変わるんですよ。そのおかげで人形を何体も買う羽目になります」
インタビュアー「では、最後に熊大の学生に対してメッセージをお願いします」
高野先生「これだけ時間があって、気力も体力も充実していて、勉強や実験だけしていればいいという日々は学生時代だけです。後でそのことに気付いても、もうそんな日はやってきません。ですから、悔いが残らないように勉強や実験に打ち込んで下さい。きっと後々役に立ちます」