植物代謝生理学研究室
教授: 吉玉 国二郎

助手: 寺本 進

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植物には何万という種類のポリフェノール化合物が含まれていますが、なぜ合成され蓄積されるのか、つまりその存在意義についてはよく分かっていません。生物は無駄なことはしないので、植物にとって何らかの重要な役割があるはずと考えて、研究を行っています。(1)ポリフェノール化合物の中でも、一群の植物(ナデシコ目)の花弁や茎などに存在する赤色色素のベタシアニンに着目し、関連する酵素の発見や生合成の仕組みを調べています。(2)ほとんどの植物には、ポリフェノール類をキノン類へと酸化するポリフェノールオキシダーゼ(PPO)という酵素が含まれています。しかしながら、依然として未解明な事は、上記のポリフェノール同様、なぜPPOが植物に存在するのかと言うことです。そこで私達は、通常は酵素活性を示さない、いわば眠らされているPPO(不活性型PPO)がどのような機構で活性化されるのかについて、ハッショウマメを材料に用いて調べています。つまり、不活性型PPOの活性が発現される特別な場合が分かれば、その時こそがPPOの存在理由を示しているからです。