平成8年度
熊本大学理学部
地球科学教室年報

No. 7  1997

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はじめに

 地球科学教室年報第7号平成8年度版(平成8年4月〜平成9年3月)をお届けします.今回も昨年と同様に3章構成とし,第1章に教室構成(教官,事務職員,学生)の内訳と卒業生の進路を,第2章に教室運営・行事,第3章に教育研究活動状況をまとめました.理学部の改組により,教室の5講座体制は平成8年度でもって最後となり,平成9年4月から2大講座体制(地球物質科学講座と地球変遷学講座)が発足しました.理学部の改組と教養部の廃止に伴い,清水教官が理学部の新学科,環境理学科に転出,高橋正俊,長谷義隆両教官が旧教養部から本学科に加わりました.松田時彦教授は平成9年3月をもって定年退官されました.カリキュラムも大幅に変更になり,学部の学生定員は1学年30名となりました.ここしばらくは新旧カリキュラムが同時進行することになり,われわれ教官は複雑な対応におわれています.新体制のもと,新たな気持ちで教育,研究内容の充実をはかり,教室のアクティビティーが更に向上して行くことを願っています.

平成9年度地球科学科 学科長 尾田太良


======= 目次 =======

第1章 教室構成

  1. 教官・職員構成
  2. 学生数 卒業生進路 学術振興会特別研究員等

第2章 教室運営・行事など

  1. 教室談話会・特別講演
  2. 集中講義
  3. 紀要の出版状況
  4. 教室内係
  5. 理学部各種委員会委員
  6. 全学委員会委員

第3章 教育研究活動状況

  1. 教官編
  2. 大学院生・研究生編
  3. 卒業論文・修士論文・博士論文


第1章 教室構成

I. 地球科学科教官・職員(平成9年2月現在)

講座

氏名

専門分野

地球物質学

教授

小畑正明

岩石学

助教授

生物圏進化学

教授

岩崎泰頴

古生物学

助教授

地球化学

教授

清水洋

地球化学

助教授

尾崎正陽

鉱物学

助手

横瀬久芳

地球化学・岩石学

地球変動学

教授

松田時彦

テクトニクス

助教授

渋谷秀敏

古地磁気学

講師

豊原富士夫

構造地質学

地球環境
システム学

教授

尾田太良

微化石・海洋地質

助教授

松田博貴

堆積学

助手

徐 学東

微化石・海洋地質

事務官  :塚田満世
事務補佐員:西 春美

* 欠員
# 平成9年3月末日定年退官;4月より西南学院大学教授.

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II. 在学生数(平成8年2月現在)()内の数は休学で内数

学部生:

1年

2年

3年

4年

42名

34名

36(1)名

31名

143名
理学研究科(修士課程):

修士1年

修士2年

7名

14名

21名
自然科学研究科(博士課程):

博士1年

博士2年

博士3年

4名

4名

2名

10名
研究生:
学部(1),理学研究科(0),自然科学研究科(2)

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III. 卒業および修了後の進路

学部卒業生(25名):
:進学(本学大学院 8),研究生(1名),科目等履修生(1),本学他学部編入(1),企業(地質8,建設1;合計9名),教員(1名),未定(9名)
修士課程修了者(12名):
進学(本学大学院1名),企業(地質4),公務員(3)未定(2)
博士課程修了者(0名)

V. 日本学術振興会特別研究員

森下律生(PD) 平成8年1月採用

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第2章教室運営・行事など

I. 教室談話会

開催回数:12回

講演者:教室外の研究者14名(内海外の研究者2名),教室内1名

講演リスト:

平成8年

第88回
5月22日

Alfred
Traverse

(ペンシルバニア大学名誉教授)
"Some aspects of sporomorph taphonomy"
(パリノモルフにおけるタフォノミー)

第89回
5月24日

秋月瑞彦

(東北大学理学部教授)
「光学異常の謎」

第90回
7月16日

松田時彦

(熊本大学理学部教授)
「「今世紀における地殻運動観の変遷・発展」

第91回
10月9日

藤岡換太郎

(日本海洋科学技術センター研究主幹)
「伊豆・小笠原弧の最近の研究成果」

第92回
10月18日

中田 高

(広島大学文学部教授)
「地形から地震が判るの?」

第93回
11月6日

Jonathan T.
Hagstrum

(US Geological Survey at Menro Park)
"Paleomagnetism of red chert and Mesozoic tectonism in the Franciscan Complex, California"

第94回
11月15日

村江達士

(九州大学理学部教授)
「地球外有機化合物と生命の起源」

平成9年

第95回
1月30日

シンポジウム「宇宙及び地球科学的現象におけるデータとモデリング」

米田成一

(国立科学博物館)
「「原始太陽系星雲における物質の平衡凝縮モデル」

巽 好幸

(京都大学総合人間学部)
「全マントル規模の物質循環ーマントルの脈動」

岩森 光

(名古屋大学大学院理学研究科)
「地球内部の溶融過程のモデリング」

第96回
2月28日

湯佐泰久

(動燃事業団・東濃地科学センター次長)
「自然から学ぶ環境保全の知恵ーナチュラルアナログ研究のすすめ」

第97回
3月6日

石坂信也

(熊本市役所)
「熊本の地下水」

第98回
3月17日

橋本武志

(京都大学理学部附属阿蘇火山研究施設助手)
「活火山における電磁気変動」

第99回
3月31日

横山祐典

(Australian National University,
Research School of Earth Sciences)
「第四紀後期の環境変動と海面変化」

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II. 集中講義

秋月端彦

東北大学理学部

地球科学特別講義A(鉱物学特別講義)

村江達士

九州大学理学部

地球科学特別講義C(地球化学特別講義)

中田 高

広島大学文学部

地球科学特別講義D(地球物理学特別講義)

藤岡換太郎

海洋科学技術センター

地球科学特別講義E

III. 紀要の出版状況:熊本大学理学部紀要(地球科学)

Vol. 14, No. 2 平成8年3月発行

Vol. 15, No. 1 平成9年3月発行

IV.教室内係

平成9年度

平成8年度

学科長:

尾田

岩崎

教室会計:

岩崎

小畑

教務係:

松田

尾崎

学生係:

豊原

豊原

図書係:

松田博貴

松田博貴

就職係:

尾田(正)・尾崎(副)

豊原

紀要係:

松田

松田博貴

談話会係:

渋谷

清水

LAN係:

渋谷

渋谷

石工室係:

松田

豊原

顕微鏡係:

横瀬・徐

横瀬・徐

ゼロックスカード係:

横瀬

横瀬

3号館光学実験室係:

豊原

松田博貴

2号館コンピュータ室係:

渋谷

小畑

教室年報係:

小畑

小畑

V.理学部各種委員会委員:

平成9年度

平成8年度

教授会委員

長谷

渋谷

総務委員会委員

岩崎

松田時彦

予算委員会委員

尾田

尾田

教務委員会委員

松田博貴

尾崎

学生委員会委員

豊原

豊原

企画委員会委員

岩崎

小畑

レクリェーション委員会委員

臨海実験所運営委員会委員

尾田

岩崎

図書委員会委員

松田博貴

松田博貴

黒髪地区交通対策委員会委員

渋谷

尾田

施設委員会委員

渋谷

小畑

安全管理委員会委員

尾崎

横瀬

入試方法研究委員会委員

豊原

豊原

自己点検評価委員会委員

長谷

尾田

理親会担当

教育研究体制検討委員会

岩崎

小畑

VI.全学委員会委員:

平成9年度

環境保全委員会委員

松田博貴

発明委員会委員

岩崎(松田時彦残任期間)

国際学術交流委員会委員

渋谷

極低温室運営委員会委員

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第3章 教育研究活動状況

記載項目

  1. 研究テーマ
  2. 学会誌発表
    1. 原著論文(レフェリーのある論文)
    2. 総説、著書(レフェリーなし)
  3. 学会講演発表〔複数著者の場合は講演者にアンダーライン)
  4. 受賞
  5. 研究助成
  6. 所属学会
  7. 学外委嘱委員
  8. 海外からの訪問者,研究員
  9. 海外出張
  10. その他のニュース

I. 教官編

岩崎泰頴

[1]研究テーマ
浅海棲貝化石群集の種構成の時代による変遷:堆積盆(当時の環境)を復元し,そこに棲息した貝化石群集を明らかにする.現在までに下部白亜系の貝類群(領石動物群とも呼ばれる)と,中部白亜系の御所浦・御船型の貝類動物群については,ほぼ終わっているが,最近我が国でも実用化され堆積場を再現するのに有効とされている堆積相解析により詰めを行っている.古第三系に関しても着手している.
[6]所属学会
日本古生物学会,日本地質学会,ベントス学会,The Paleontological Society

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尾崎正陽

[1]研究テーマ
  1. ホウ素,フッ素,塩素等揮発性成分を含有する珪酸塩鉱物の鉱物化学:岩石あるいは珪酸塩鉱物とホウ素,フッ素,塩素などの揮発性成分を含む鉱化流体との反応(グライゼン化作用)によって生成されるアルミノ珪酸塩鉱物およびホウ酸塩鉱物の産状と各鉱物の鉱物学的諸性質の検討,ならびに合成実験によるこれら各鉱物の生成条件,生成環境と鉱物学的諸性質との関係についての検討と考察.
  2. 硫酸塩鉱物の鉱物化学:熱水の作用により生成される硫酸塩鉱物の産状とそれらの鉱物学的性質について検討と考察,ならびに性質を異にする各種熱水溶液と岩石・鉱物との反応実験による硫酸塩鉱物の生成条件についての検討と考察.
  3. c.古代遺跡出土品(土器,その他)の鉱物学的手法による検討と考察:土器,金属,ガラス,その他の古代遺跡出土品に鉱物学的研究手法を適用して,それらの各試料の諸性質の検討と考察を行う.これらは,考古学研究室(白木原名誉教授)および熊本県埋蔵文化財センターとの共同研究による鉱物学と考古学との学際的研究.

[2]学会誌発表

b.総説・著書
  • 豊原富士夫・尾崎正陽・長谷義隆(1997):土地分類基本調査「三重町」図幅(表層地質図および説明書),(大分県・国土庁)(印刷中).
[3]学会講演発表
  • 尾崎正陽:Jarosite系鉱物の生成条件についての検討.三鉱学会秋期連合講演会(金沢),1996年9月
[6]所属学会
日本鉱物学会,日本岩石鉱物鉱床学会,日本粘土学会,日本資源地質学会,日本地球化学会,九州考古学会.
[7]学外委嘱委員
国土土地分類基本調査調査検討委員会委員(大分県・国土庁)
[8]海外からの訪問者
梁金城教授,代開秋講師,他3氏(中国桂林工学院)1996年9月25日-10月1日.

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尾田太良

[1]研究テーマ
  1. 新生代の微化石層位学的研究ならびに古海洋の復元に関する研究.
  2. 北西太平洋におけるプランクトンネツトによる 浮遊性有孔虫の生態およびセジメントトラツプに基づく浮遊性有孔虫 群集の季節的変化及び物質循環に関する研究.
[2]学会誌発表
a.原著論文
  • Takemoto, A. and M. Oda, AMS-14C ages of three piston cores from the Nishi-Shititou Ridges, Northwest Pacific. Kumamoto Jour. Science (Earth Sciences),v.14(2),39-45,1996
  • 清水秋秀,鳥井真之,椎原美紀,尾田太良,三陸沖コアKH94-3 LM8 PC5 の最下部付近にみられる火山灰層から推定される基底の年代,熊本大学理学部紀要(地球科学)第15巻,第1号.1ー7頁,1977
[3]学会講演発表
  • 鳥井真之,尾田太良,芦川松明,冨永 修,大宅哲哉,宮崎層群の凝灰岩鍵層,日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 湯本万里子,村山雅史,塚脇真二,岡村真,島村清,尾田太良,九州西方八代海ノピストンコアの14C年代.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 宇佐美守弘,尾田太良,高橋雅紀,栃木県荒川層群の浮遊性有孔虫による微化石層序.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 野村律夫,西 弘嗣,尾田太良,石灰質微化石(有孔虫)からみた古海洋イベント.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 木元克典,尾田太良,西赤道太平洋における第四紀後期の浮遊性有孔虫 Neogloboquadrina 属の挙動:日本古生物学会(新潟)1996年6月
  • 土橋正也,尾田太良,MTDネットによって採取した黒潮海域における現世浮遊性有孔虫について,日本古生物学会(新潟)1996年6月
  • Oda, M., Takemoto,A.,Xu, X., and Tsuchihashi, M., The path of Kuroshio during the last 20,000 yrs:its paleoceanographic response to global climatic changes. 30th International Geological Congress (Beijing, China) 1996年8月
  • 嶽本あゆみ,尾田太良,浮遊性有孔虫化石を用いた変換関数によるKT93-7,st.6コアの古水温の推定,日本第四紀学会(東京)1996年8月
[5]研究助成
  • 文部省科研費 基盤研究(A)(代表者):炭酸塩ー珪酸塩混合堆積物に記録された最終氷期以降の環境変動
  • 文部省科研費 基盤研究(C)(分担者):浮遊性有孔虫化石群集による鮮新世降の北西大平洋表層水古環境(代表者 熊本大学 徐学東)
  • 文部省科研費 総合研究(A)(分担者):過去15万年間の黒潮変動と海洋環境変遷(代表者 北海道大学 大場忠道)
  • 海洋科学技術センター受託研究:物質循環過程の歴史的変遷の研究
  • 日本オイルエンジニアリング(石油公団)委託研究:房総半島上総層群中の浮遊性有孔虫化石群集の変動解析
[7]学外委嘱委員
海洋科学技術センター客員研究員
[9]海外出張
30th International Geological Congress(北京)1996年 8月 4 日- 14日

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小畑正明

[1]研究テーマ
  1. 上部マントルでのマグマの発生と移動:上部マントルを構成している超塩基性岩の構成と化学組成を調べることによりマントル物質の部分融解によりマグマが発生し,上昇する過程を解明する.北海道日高変成帯に産する幌満かんらん岩体を主要なフィールドにしている.
  2. 下部地殻の溶融と酸性マグマの起源:高温型変成帯高温部には,部分融解によって生じた不均質な岩石,ミグマタイトが産する.これらの変成岩〜火成岩の構造と組成を調べることにより大陸地殻下部の部分融解の過程を解明する.フィールドは熊本県肥後変成帯.
  3. 超塩基性シュードタキライトの形成過程:地震断層に伴う岩石の摩擦熱融解現象の解明.イタリアアルプスのBalmuccia かんらん岩体をフィールドとする.
  4. 岩石組織学:火成岩,変成岩の組織を相転移に伴う構造形成という観点から定量的に記述し岩石形成のプロセスとメカニズムを探求する.ディジタル画像処理とコンピュータシミュレーションを用いる.
[2]学会誌発表
a.原著論文
  • Takazawa, E., Frey, F. A., Shimizu, N. and Obata, M. (1996) Evolution of the Horoman peridotite (Hokkaido, Japan): Implications from pyroxene compositions, Chemical Geology, 134, 3-26.
  • 小畑正明,森下律生,田中久美子(1997)幌満かんらん岩中の輝石スピネルシンプレクタイトの微細構造とその生成過程について,地質学論集第47号,163-171.

b.総説・著書

  • 小畑正明(1997)ミグマタイトと地殻の部分融解.火山特別号,印刷中
[3] 学会講演発表
  • 小畑正明・田中久美子・森下律生:幌満かんらん岩中の輝石スピネルシンプレクタイトの微細構造.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 吉村康隆・小畑正明:肥後変成帯産ザクロ石中にみられる重希土類元素の組成累帯.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • Obata, M., Morishita, R. and Tanaka, K.: Misasa Seminar on Evolutionary Processes of Earth and Planetary Materials(三朝)1996年6月18-20日
[5]研究助成
  • 文部省科研費 総合研究(A)(分担者):「地殻の発展過程のモデリング」(代表者 京都大学 坂野昇平)
  • 文部省科研費 総合研究(A)(分担者):「地球惑星物質の組織学」(代表者 大阪大学 土山 明)
[6]所属学会
日本地質学会,日本火山学会,日本岩石鉱物鉱床学会,形の科学会,Mineralogical Society of America, American Geophysical Union
[7]学外委嘱委員
熊本市震災対策基礎調査研究委員会委員
[8]海外からの訪問者
David J.Ellis(オーストラリア国立大学地質学教室講師)平成7年6月26−27日
[9]海外出張
中国(西安市北西大学訪問及び秦嶺山脈地質巡検)1996年10月14-24日
[10]その他
  • 高知大学理学部非常勤講師(集中講義)1996年10月
  • 広島大学理学部非常勤講師(集中講義)1996年12月

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渋谷秀敏

[1]研究テーマ
  1. 火山岩の古地磁気:地磁気逆転時の地球磁場のふるまい,特に逆転時等に地磁気がどの程度弱くなるかをニュージーランドオークランドの火山岩試料のテリエ法実験で明らかにする.また,九州の火山岩でオークランドの地磁気エクスカージョン(〜30Ka)に対応する現象を探す.
  2. Ocean Drilling Program 試料の古地磁気:ODP 船上の磁力計の特質をフルに利用する統計とプログラムの開発とそれを利用した地磁気の詳細な変動の研究.
  3. 沈み込み背後のマントル内の対流のシミュレーション:一般の対流では物質が沈み込むところは冷たいところのはずである.しかし,地球の沈み込み帯には火山があって,明らかに他より熱いところに一つになっている.これはプレートテクトニクス成立以来のパラドクスで,まだ十分に理解できていえない.これを,マントルの粘性が温度に非常に強く依存することと,マントルの熱伝導が非常に遅いことから説明できるというモデルを立てて,シミュレーションで再現しようとしている.現在までの計算では非常に有望であるようである.この二点が重要なのは他のマントル対流のプロセスでも同様のはずで,マントル全体のプロセスの理解に寄与するようなシミュレーションを将来は行ないたいと考えている.
[2]学会誌発表
a.原著論文
  • Oda, H. and Shibuya, H. (1996): Deconvolution of long-core paleomagnetic data of Ocean Drilling Program by ABIC minimization, J. Geophys. Res., 101, 2815-2834.

b.総説・著書

  • 渋谷秀敏(1996)エクスカージョン期の古地磁気強度の研究,平成7年度科学研究費補助金(一般研究C)研究成果報告書,pp.73.
  • 渋谷秀敏(1996): マントルウェッジ内の対流のキャビティーフローによるシミュレーション−必要なグリッドはいかほどか?−,文部省科学研究費重点領域研究「マグマの発生と挙動−地球進化における役割−」報告書第3巻,170-172.
  • 月磁力計サブワーキンググループ(1996)2002年月探査周回衛星ミッション計画搭載用磁力計検討報告書,宇宙科学研究所,pp.86
  • 月周回衛星ワーキンググループ(1996)月周回衛星計画提案書,宇宙科学研究所,pp.165
  • 新版地学辞典,地学団体研究会編,平凡社 (1996)  執筆項目:古地磁気学,仮想的地磁気極,古地磁気極,見かけの極移動曲線,極移動,古緯度,定方位試料,傾動補正,褶曲テスト,礫岩テスト,逆転テスト,接触域テスト,ザイダーフェルト図,フィッシャー統計
  • 小田啓邦 渋谷秀敏 綱川秀夫 (1997) 地磁気逆転と堆積物による古地磁気記録の信頼性,月刊地球号外17,41-47
[3]学会講演発表
  • Oda, H. and Shibuya, H., Geomagnetic field behavior during Brunhes/Matuyama polarity transition from Celebes and Sulu Seas (ODP Leg 124), 1996 Western Pacific Geophysical Meeting in Brisbane Australia, July 1996
  • Shibuya, H., Are the volcanic and sedimentary approaches to the paleosecular variation consistent?, 1996 Western Pacific Geophysical Meeting in Brisbane Australia, July 1996
  • Shibuya, H.,Yawatadani, N. and Cassidy, J., Paleointensity in the Auckland Volcanic Field, International Geological Congress, 30th International Geological Congress in Beijing, August 1996
  • 後藤巌,渋谷秀敏,綱川秀夫, SELENE衛星搭載磁力計のアライメントモニター用3軸 コイルの検討 ,地球惑星科学関連学会1997年合同大会(名古屋),1997年3月
[5]研究助成
  • 学内特別経費 九州地方の火山岩を用いたブリュン期の地磁気変動の研究(代表)
[6]所属学会
地球電磁気・地球惑星圏学会(運営委員:1993-96,Journal of Geomagnetism and Geoelectricity, 編集委員:1996-1997),American Geophysical Union
[7]学外委嘱委員
  • 深海調査研究年次計画検討委員会委員(海洋科学技術センター)
[8]海外からの訪問者
  • Dr. Kyung Duck Min (Yonsei University) and Dr. Jee D. Kim (Korea Institute of Energy and Research) 1996年7月13日
  • Dr. Jon T. Hagstrum(US Geological Survey at Menlo Park)1996年11月4−7日
[9]海外出張
  • West Pacific Geophyscal Meeting & Search for Earth Deep Interier Meeting.Brisbain, Australia.1996年7月21日‾28日
  • 30th IGC, Beijing, China 1996年8月4日‾7日
[10]その他
Internationnal Association of Geomagnetism and Aeronomy, 8th Scientific Assembly in Uppsala, Session 1.10 "Secular Variation of the Ancient Geomagnetic Field: A Tribute to Gustav Eising", main convener.

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清水 洋

[1]研究テーマ
  1. 固体地球の化学的進化:微量元素及び同位体比の研究により,固体地球の化学的進化を解明する.現在は,東アジアの大陸地殻の化学的発達に重点をおいて研究を進めている.
  2. 海洋における希土類元素の挙動並びにケイ質堆積物の生成環境に関する研究:海洋環境における希土類元素等の微量元素の供給源並びにその挙動を解明し,チャート等のケイ質堆積物の生成環境を明らかにする.
  3. 岩石ー水反応における希土類元素の挙動:放射性廃棄物処分の基礎的研究として,岩石と水の反応における希土類元素及びウランの挙動に関する研究を行っている.
  4. 風成堆積物の運搬・均質化過程の研究:中国タクラマラカン砂漠の風成堆積物の運搬・均質化過程についての研究を行い,砂漠化問題についての地球科学的観点から検討を加えている.また,この研究を通して大陸地殻の平均化学組成についても検討している.
[2]学会誌発表
a.原著論文
  • Shimizu, H., Lee, S.-G., Masuda, A. and Adachi, M.(1996) Geochemistry of Nd and Ce isotopes and REE abundances in Precambrian orthogneiss clasts from the Kamiaso conglomerate, central Japan. Geochem. J., 30, 57-69.
  • Akagi,T., Nakai, S, Shimizu, H. and A. Masuda, A. (1996) Constraint on the geochemical stage causing tetrad effect in kimuraite: comparative studies on kimuraite and its related rocks, from REE pattern and Nd isotope ratio. Geochem. J., 30, 139-148.
  • Suzuki, K., Shimizu, H. and A. Masuda, A. (1996) Re-Os dating of molybdenite from ore deposits in Japan; implication for closure temperature of Re-Os system for molybdenite and cooling history of molybdenum ore deposits. Geochim. Cosmochim. Acta, 60, 3151-3159.

b.総説・著書

  • 清水 洋 (1996)海洋環境における希土類元素地球化学:海水のCe同位体比. 海洋28,717-722.
  • 鳥海光弘,河村雄行,大野一郎,赤荻正樹,川嵜智佑,清水洋(1996)「5.地球惑星物質科学」(岩波講座 地球惑星科学)(6章 元素の挙動,233-278,担当),岩波書店
[3]学会講演発表
  • 國丸貴紀・清水洋・中島史貴・高橋和也・矢吹貞代:九州の秩父帯南帯のチャートに見られる地球化学的特徴の時代変化.1996年度日本地球化学会年会(札幌)1996年8月.
  • 本多将俊・清水洋・矢吹貞代・高橋和也:タクラマカン砂漠の風成堆積物の同一砂丘内における化学組成・粒度組成の変化.1996年度日本地球化学会年会(札幌)1996年8月.
  • 本多将俊・清水 洋・高橋和也:タクラマカン砂漠の風成堆積物の流動に関する地球化学的アプローチ.地球惑星科学関連学会合同大会(名古屋)1997年3月.
  • 国丸貴紀・清水 洋・高橋和也・矢吹貞代:九州における秩父帯南帯のチャートに見られる地球化学的特徴の時代変化.地球惑星科学関連学会合同大会(名古屋)1997年3月.
  • 田中 剛・富樫茂子・上岡 晃・天川裕史・加賀美寛雄・濱本拓志・柚原雅樹・折橋裕二・米田成一・浅原良浩・谷水雅治・ドラグシャヌ クリスチャン・清水 洋・国丸貴紀・高橋和也・柳 哮:同位体分析精度の向上を目的とするネオジム同位体標準物質JNdi-1の調製.地球惑星科学関連学会合同大会(名古屋)1997年3月.
[5]研究助成
  • 文部省科研費 基盤研究(A)清水洋(代表者):大陸地殻の形成及び進化に関する同位体地学的研究
  • 文部省科研費 基盤研究(A)(分担者):宇宙・地球科学の研究における同位体比測定精度の向上を目的とする試薬標準物質の研究(代表者 名古屋大学 田中剛)
[6]所属学会
日本地球化学会(評議員),日本地質学会,日本鉱物学会,日本化学会,日本質量分析学会(同位体比部会世話人),Geochemical Society, Meteoritical Society, Mineralogical Society of America, American Geophysical Union
[7]学外委嘱委員
理化学研究所共同研究員,動力炉・核燃料開発事業団 客員研究員
[10]その他
  • 東京大学地震研究所(一般共同研究),東京大学海洋研究所(外来研究員)
  • 国際放射化学シンポジウム'97(シンポジウム委員)
  • 岡山大学理学部非常勤講師(集中講義)1996年10月
  • 広島大学理学部非常勤講師(集中講義)1997年1月

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徐 学東

[1]研究テーマ
後期第四紀における北太平洋の南西縁及び東シナ海の浮遊性有孔虫化石群集.
[3]学会講演発表
  • Oda, M., Takemoto, A., X. Xu and Tsuchihashi M. The path of Kuroshio during the last 20,000yrs: its paleoceanographic response to global climatic changes. 30th International Geological Congress (Beijing, P.R. China), 4-14, August 1996.
[5]研究助成
  • 文部省科研費基盤研究(C)(2)(代表者):浮遊性有孔虫化石群集による鮮新世以降の北西太平洋表層水古環境.

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豊原富士夫

[1]研究テーマ
 サブダクション帯及びその前面における構造運動:日本列島の形成・主要な地質構造の形成は,サブダクション帯前面に生じた高温区における熱に起因すると考えている.この観点から主として次の二つの研究サブテーマを設定している.
  1. 日本列島の形成過程を層序学的,構造地質学的手法を用いて明らかにする.現在特に力点を置いているのは, (1)地質調査及び放散虫を用いた層序学的手法による二畳紀の日本のテクトニクス,四万十帯ー瀬戸川帯のテクトニクス, (2)大小の地質構造の解析による,白亜紀中央構造線の運動と日本の地体構造の再検討である.
  2. 小地質構造(例えば,小褶曲,マイロナイト,スレート劈開等)を偏向顕微鏡・微分干渉顕微鏡・電子顕微鏡等によって,観察・記載し,金属学等他分野の研究と合わせることによってその形成条件や形成過程を解析する.力点を置いているのは, (1) 電顕を用いてすべり系を明らかにすることから,変形の温度条件を解析する,(2) 三郡,領家の広域変成作用,白亜紀花崗岩類の接触熱変成作用の重複及びそれらの時期の変形の重複である.
[2]学会誌発表
b.総説・著書
  • 豊原富士夫・尾崎正陽・長谷義隆(1997)「三重町」図幅(表層地質図および説明書),土地分類基本調査(大分県・国土庁).(印刷中)
[3]学会講演発表
  • 松迫暁子・豊原富士夫:玉名花崗閃緑岩に伴う微小褶曲の形成,日本地質学会103年大会(仙台)1996年4月
  • 兼国晋輔・豊原富士夫・村田正文:九州東部はい立山地域の二畳系について,日本地質学会103年大会(仙台)1996年4月
[6]所属学会
日本地質学会,日本地震学会,地すべり学会

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松田時彦

[1]研究テ−マ
  1. 活断層の地震地質学的研究:地層や地形を使って活断層を調査し,過去の大地震の場所・規模・時期などを知り,将来の大地震の予測や防災に役立てる.
  2. 日本列島の第四紀地殻運動:最近地質時代の地殻の動きを地質学・地形学・地震学・測地学など各分野から総合して理解するネオテクトニクスの研究.
[2]学会誌発表
a.原著論文
  • 松田時彦(1996)要注意断層の再検討.活断層研究, 14, 1-8.

b.総説・著書

  • 松田時彦(1996)地震と地震災害.九州地区大学放送公開講座,平成8年度テキスト,25-33.
[3]学会講演発表
  • 松田時彦:今世紀における地殻変動観の変遷・発展.特別講演,日本情報地質学会(熊本),1996 年 6 月21日
  • 松田時彦:活断層と地震を調べる.先史学研究会(福岡)1996 年 9 月28日
  • 松田時彦:活断層と自然災害.特別講演,熊本自然災害研究会(熊本)1996年11月22日
  • 松田時彦:活断層からの地震の長期予測の現状−固有地震説を基礎として.基調講演,日本地震学会(東京)1997年3月3日
[6]所属学会
日本地質学会,日本地震学会,日本火山学会,日本第四紀学会,日本測地学会,日本地形学連合,東京地学協会,American Geophysical Union
[7]学外委嘱委員等
日本学術振興会特別研究員等審査会専門委員,文部省測地学審議会臨時委員,地震調査研究推進本部地震調査委員会委員,国土地理院地震予知連絡会臨時委員,地震予知総合研究振興会研究委員会委員,限界地震評価信頼性実証調査実施委員会委員長,震災予防協会評議員,千葉県地震対策会議委員,神奈川県地域活断層調査委員会委員,兵庫県防災会議専門委員,阪神地域活断層調査委員会委員,野島断層保存検討委員会委員長,北九州市活断層調査検討委員会委員長,福岡県活断層調査検討委員会委員長,博多港耐震施設整備計画策定委員会委員,熊本県地域活断層調査委員会委員長,熊本市震災対策基礎調査研究委員会委員
[10]その他
  • 島根大学理学部非常勤講師(集中講義)1997年1月

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松田博貴

[1]研究テーマ
  1. 炭酸塩堆積物の堆積作用と続成作用:炭酸塩堆積物の堆積作用ならびに続成作用を規制する地質学的・生物学的・海洋学的・物理化学的・地球化学的要因について,地表調査または柱状試料を基に,種々の分析を通して検討する.
  2. 堆積物に記録された環境変動:堆積物中に様々な形で記録された環境変化を各種分析より明らかにし,地球表層の環境変動と堆積物の堆積作用及び続成作用との関係について検討する.特に海水準変動ならびに気候変動に伴う炭酸塩堆積体の成立・発達・維持・消滅,初期続成作用の定量的評価について検討する.
  3. 炭酸塩岩貯留岩の形成過程:炭酸塩堆積物の堆積作用及び続成作用は,地球表層における環境変動を如実に反映するだけでなく,炭酸塩岩中の孔隙のジオメトリーを規制し,炭化水素鉱床の形成に大きな影響を及ぼす.種々のデータ解析により炭酸塩岩貯留岩の発達様式及び規制要因について検討する.
[2]学会誌発表
a.原著論文
  • Marshall, J.F., Tsuji, Y., Matsuda, H., Davies, P.J., Iryu, Y., Honda, N., and Satoh, Y., Quaternary and Tertiary subtropical carbonate platform development on the continental margin of southern Queensland, Australia. In Davies, P.J. et al., eds., Reefs and Carbonate Platforms in Pacific and Indian Oceans, Intern. Assoc. Sedimentol. Spec. Publ.(in press)
[3]学会講演発表
  • 松田博貴:琉球層群港川層の続成作用と炭素・酸素安定同位体組成.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 佐藤由理・佐久山尚文・松田博貴・辻 喜弘・松井良一・松田純典・斉藤道典・岩橋龍太郎:炭酸塩堆積シミュレーションGEOSIMを用いた更新統琉球石灰岩の堆積過程の復元.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 佐久山尚文・中村裕彦・石川正道・松田博貴・松井良一:未固結砂の圧密様式に関する実験的検討.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 大村明雄・佐々木圭一・三輪哲生・辻 喜弘・松田博貴・井龍康文・中森 亨・山田 努・佐藤由理・中川 洋:伊良部島島棚縁から得た礁性石灰岩掘削試料のウラン系列年代.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 中村裕彦・石川正道・佐久山尚文・松田博貴・松井良一:未固結砂の孔隙率,浸透率,および組織に及ぼす力学的圧密効果の実験的研究.石油技術協会春季講演会(秋田)1996年6月
  • Omura, A., Sasaki, K., Miwa, T., Tsuji, Y., Matsuda, H., Nakamori, T., Iryu, Y., Yamada, T. and Sato, Y.: Lowstand reefal limestone occurred at the insular shelf margin off Irabu Island, Ryukyus, southwestern Japan. 30th Intern. Geol. Congr. (Beijing), 1996年8月
  • 大村明雄・佐々木圭一・三輪哲生・辻 喜弘・松田博貴・井龍康文・中森 亨・山田 努・佐藤由理・中川 洋:伊良部島島棚縁から得た礁性石灰岩掘削試料のウラン系列年代.第四紀学会(東京)1996年8月
  • 松田博貴:陸水性続成作用と炭素・酸素同位体組成変化.海洋研シンポジウム「炭酸塩の同位体化学」(東京)1997年2月
  • 上園智美・松田博貴:熊本県八代郡坂本村における上部ジュラ系坂本層中の鳥巣式石灰岩の岩相と堆積環境.第13回炭酸塩コロキウム(油壷)1997年3月
  • 平塚美友紀・松田博貴:沖縄本島平安座島の下部更新統知念砂層の堆積相.第13回炭酸塩コロキウム(油壷)1997年3月
  • 古島恵美・松田博貴:長崎県佐世保層群加勢層の堆積相と堆積環境.第13回炭酸塩コロキウム(油壷)1997年3月
  • 山田茂昭・松田博貴:与那国島西部上部更新統琉球層群の層序と堆積相.第13回炭酸塩コロキウム(油壷)1997年3月
[5]研究助成
  • 文部省科研費基盤研究(A)(分担者):炭酸塩−珪酸塩混合相堆積物に記録された最終氷期以降の環境変動(代表者 熊本大学 尾田太良)
[6]所属学会
日本地質学会 ,日本地球化学会, 石油技術協会 ,堆積学研究会,炭酸塩コロキウム ,Society for Sedimentary Geology,International Association of Sedimentologists
[7]学外委嘱委員
石油技術協会炭酸塩分科会委員,炭酸塩と地球環境を考える会「炭酸塩コロキウム」常任幹事,CONCORD国内連絡委員会気候変動と海面変動ワーキンググループ委員
[9]海外出張
  • 「韓国の下部古生界炭酸塩岩に関する現地討論会」(主催:炭酸塩コロキウム),韓国,1996年5月6日〜5月9日
[10]その他
  • 第12回炭酸塩コロキウム「美濃帯の海洋性岩石群」主催.1996年10月
  • 東京大学大学院理学系研究科非常勤講師(集中講義).1997年1月
  • 東京大学海洋研究所シンポジウム「炭酸塩と同位体化学」コンビナー.1997年2月

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横瀬久芳

[1]研究テーマ
島弧の火成作用とそれに伴った地殻の発達段階に関する研究.主に岩石学的・地球化学的の手法を用いた解析を行っている.
[2]学会誌発表
a.原著論文
  • 横瀬久芳・山本茂(1997)地質学的試料の希土類元素における酸分解法の改良:密閉式PFA容器による分解ならびに130゜Cによる蒸発乾固.地球化学31,53-67.
[3]学会講演発表
  • 横瀬久芳・杉山直史(1996),別府−島原地溝の西部に産する鮮新世−更新世火山岩類の起源.日本火山学会1996年度秋季大会(東京 大島)1996年11月
  • 菊池 航・横瀬久芳・加々美寛雄(1996),矢筈岳火山岩類と沖縄トラフの火山岩類にみられる地球化学的類似性.日本火山学会1996年度秋季大会
  • 井上享郁・横瀬久芳(1996),岩戸火砕流堆積物中に含まれる本質岩片の地球化学的特徴.日本火山学会1996年度秋季大会
  • 中田里美・横瀬久芳(1996),川内玄武岩類の地球化学的特徴.日本火山学会1996年度秋季大会
[6]所属学会
日本火山学会,日本地球化学会,日本岩石鉱物鉱床学会,日本地質学会

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II. 大学院生および研究生

[2]学会誌発表
a.原著論文
  • 市原季彦(1997)沿岸から浅海域堆積物中の生痕相を用いた古環境解析.熊本大学理学部紀要(地球科学)第15巻,第1号,9-23.
  • 市原季彦・高塚 潔・下山正一(1996)生痕層序.地質学雑誌,第102巻,8号,685-699.
  • 池田和則・長谷義隆・古家 修(1997)熊本県鹿本郡菊鹿町相良植物化石の産状.熊本大学教養部紀要自然科学編第32号,45-54.
  • 岩内明子・長谷義隆・工藤 伸・長峰 智(1997)熊本市金峰山地域東部の地質.熊本大学教養部紀要自然科学編第32号,21-44.
  • 加藤志乃・長谷義隆・岩内明子(1997)熊本平野形成過程についての考察−その3:花粉分析結果からみた有明粘土層の堆積環境.熊本大学教養部紀要自然科学編第32号,55-66.
  • 清水秋秀・鳥井真之・椎原美紀・尾田太良:三陸沖コアKH94-3 LM8 PC5の最下部付近にみられる火山灰層から推定される基底の年代.熊本大学理学部紀要(地球科学)第15巻,第1号,1-7.
  • 下山正一・小杉正人・松岡数充・片岡久子・佐藤直弘・遠藤邦彦・野井英明・竹村恵二・市原季彦・三浦哲彦・陶野郁雄(1996)有明海奥部低地の古環境解析.関東平野(小杉正人追悼号)第4号,53-76.
  • Akimoto, K. and Torii, M. (1996) Distribution of Recent benthic foraminiferal assemblages in the surface sediments of the Hyuganada area, off Kyushu and Shikoku, Japan. Bull. Geol. Soc. Japan, vol.47, 41-59.
  • Zhang, Z. (1997) Geochemical characteristics of basic and ultrabasic metavolcanics from the Proterozoic Kuanping Group in the Qinling orogenic belt, China : petrogenetic and tectonic implications. Jour. Min. Pet. Econ. Geol., Vol. 92, No. 1, 25-40.
[3]学会講演発表
  • 古島恵美・松田博貴:長崎県佐世保層群最上部の堆積相と堆積環境.炭酸塩コロキウム(油壷)1997年3月1日
  • 平塚美由紀・松田博貴:沖縄県平安座島の知念砂岩の堆積相.炭酸塩コロキウム(油壷)1997年3月1日
  • 本多将俊・清水 洋・矢吹貞代・高橋和也:タクラマカン砂漠の風成堆積物の同一砂丘内における化学組成・粒度組成の変化.日本地球化学会年会(札幌)1996年8月
  • 本多将俊・清水 洋・高橋和也:タクラマカン砂漠の風成堆積物の流動に関する地球化学的アプローチ.地球惑星科学関連学会合同大会(名古屋)1997年3月
  • 市原季彦:堆積相・タフォノミー相の統合解析.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 市原季彦:生痕相解析.堆積学研究会(京都)1996年10月
  • 池田和則・長谷義隆:大型植物化石に基づく中西部九州鮮新世の古気候.日本地質学会 西日本支部第134回例会(長崎)1997年2月
  • 井上享郁・横瀬久芳:岩戸火砕流堆積物中に含まれる本質岩片の地球化学的特徴.日本火山学会1996年度秋季大会(東京 大島)1996年11月
  • 入月俊明・石崎国煕・高橋雅紀・宇佐美守弘:荒川層群小塙層の貝形虫化石群とその古生物地理的意義.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 岩内明子・内田健二:熊本県人吉市大塚地域の熱水変質帯の分布と性状.日本応用地質学会九州支部第12回研究発表会(福岡)1996年11月
  • 兼国晋輔・豊原富士夫・村田正文:九州東部佩楯山地域の二畳系について.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 加藤志乃・長谷義隆・岩内明子:花粉分析による熊本平野更新世末〜完新世の環境解析.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 加藤志乃・長谷義隆・岩内明子:花粉化石に基づく熊本平野最終氷期以降の環境解析.日本地質学会西日本支部第134回例会(長崎)1997年2月
  • 菊池 航・横瀬久芳・加々美寛雄:矢筈岳火山岩類と沖縄トラフの火山岩類に見られる地球化学的類似性.日本火山学会1996年度秋季大会(東京 大島)1996年11月7日
  • 国丸貴紀・清水 洋・中島史貴・高橋和也・矢吹貞代:九州の秩父帯南帯のチャートに見られる地球化学的特徴の時代変化.日本地球化学会年会(札幌)1996年8月
  • 国丸貴紀・清水 洋・高橋和也・矢吹貞代:九州における秩父帯南帯のチャートに見られる地球化学的特徴の時代変化.地球惑星科学関連学会(名古屋)1997年3月
  • 松迫暁子・豊原富士夫:玉名花崗閃緑岩に伴う微小褶曲の形成.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 宮田和周・冨田幸光:古第三系赤崎層から新たな大型哺乳類化石の発見とその層序学的意義. 日本古生物学会1997年年会総会(京都)1997年1月・2月
  • 中田里美・横瀬久芳:川内玄武岩類の地球化学的特徴.日本火山学会1996年度秋季大会(東京 大島町)1996年11月
  • 椎原美紀・長谷義隆:中部九州における鮮新〜更新世のテフラ.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 椎原美紀・長谷義隆:広域対比を目的としたテフラの同定,中部九州鮮新〜更新世のテフラを例として.日本地質学会西日本支部第134回例会(長崎)1997年2月
  • 下山正一・木下裕子・宮原百々・市原季彦・竹村恵二:最近12.5万年間の九州の地殻運動.地球惑星科学連合学会合同大会(名古屋)1997年3月
  • 武田昌尚:混相体としての岩石の流動−全岩粘性率と体積分率および変形速度分配.地球惑星科学関連学会合同大会(名古屋)1997年3月
  • 嶽本あゆみ・尾田太良:浮遊性有孔虫化石を用いた変換関数によるKT93-7st.6コアの古環境推定.日本第四紀学会1996年大会(東京)1996年8月22日
  • 鳥井真之・尾田太良:宮崎層群の凝灰岩鍵層.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 土橋正也・尾田太良:MTD-ネットによって採取した黒潮海域における現生浮遊性有孔虫について.日本古生物学会第145回例会(新潟)1996年 6月
  • 上園智美・松田博貴:熊本県坂本村における上部ジュラ系坂本層中の鳥巣式石灰岩の岩相と堆積環境.炭酸塩コロキウム(油壷)1997年3月1日
  • 宇佐美守弘・高橋雅紀・尾田太良:荒川層群小塙層の浮遊性有孔虫化石層序.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 山田茂明・松田博貴:与那国島西部上部更新統琉球層群の層序と堆積相.炭酸塩コロキウム(油壷)1997年3月1日
  • 米光功雄・村田正文・西園幸久:南部北上山地から算出したジュラ紀放散虫化石とその時代−第2報−.日本地質学会第103年学術大会(仙台)1996年4月
  • 湯本万里子・村山雅史・塚脇真二・岡村 眞・嶋村 清・尾田太良:九州西方八代海のピストンコア試料の14C年代.日本地質学会第103年年会(仙台)1996年4月2日
  • 森下律生:岩石組織解析のためのディジタル画像処理システムの作成.地球惑星科学関連学会合同大会(名古屋)1997年3月
  • Morishita, R: A pattern generation model of rock textures using cellular automata. AGU Fall Meeting (San Francisco) December, 1996.
  • Zhang, Z.: Eclogite-facies metamorphism in the amphibolites in the contact with mantle peridotite in the Proterozoic Songshugou ophiolite complex, Qinling mountains, China. AGU Fall Meeting (San Francisco) December, 1996.

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III. 卒業論文・修士論文・博士論文

卒業論文

石田直人:  層状チャートの総合的研究
出雲由香里: タングステン酸塩鉱物,およびモリブデン酸塩鉱物これら4鉱物間の固溶体系について
上園智美:  熊本県八代郡坂本村における上部ジュラ系坂本層中の鳥巣式石灰岩の相と堆積環境
後田弘孝:  カルシウム硼素珪酸塩鉱物の生成条件の基礎的検討特に(OH)基を含む鉱物について
内田守亮:  熊本県八代郡氷川流域の古・中生界
片山里賀:  沖縄本島南側海域JAST02のセジメント・トラップ試料からの浮遊性有孔虫
熊井教寿:  西山断層系とその周辺地形−特に段丘の区分と断層の活動度について
児玉さやか: 福岡県の遺跡に残る地震痕跡の分布と種類−天武7年筑紫大地震の影響
坂元仁宣:  九州の黒瀬川帯一坪木ノ鼻のざくろ石角閃岩について
佐藤奈々:  岩石ー水反応における主成分元素および希土類元素の挙動:東濃ウラン鉱床の例
佃 純二:  古代遺跡出土土器素地(胎土)の鉱物学的手法による検討
寺崎尚子:  幌満かんらん岩体中のスピネル輝石シンプレクタイト組織の画像処理を用いた定量的研究
中田里美:  南九州川内地域に産する玄武岩類の地球化学的特徴
濱田隆志:  kotoite[Mg3(BO3)2],takedaite[Ca3(BO3)2]の生成条件とこれら2鉱物間の固溶体系について
平塚美友紀: 沖縄本島平安座島の下部更新統知念砂層の堆積相
藤尾 裕:  常磐沖の柱状堆積物試料「KT95-10PC2」における浮遊性有孔虫の群集解析
古島恵美:  下部中新統佐世保層群最上部の堆積相と堆積環境
松山朋代:  球磨川流域,ジュラ系坂本層の放散虫化石層序
三島隆志:  肥後変成帯〜熊本県上益城郡五ヶ瀬付近の岩石記載,およびザクロ石の岩石学的研究
山崎惟善:  宮崎県北浦町付近の白亜系四万十帯の地質構造
山崎ゆう子: 福岡県浮羽郡吉井町富永西小敷町遺跡の地質と地割れ堆積物の特徴
山田茂昭:  与那国島西部の上部更新統琉球層群の層序と堆積相
安部真理子: 長崎半島北東部の結晶片岩類について
大久保稔:  立田山断層とその周辺の地形−とくに地下地質と変位量について
緒方義昭:  韓国の先カンブリア紀花崗岩及び片麻岩の地球化学的特徴について
片山康子:  房総半島沖KH84-3st.3コアにおける浮遊性有孔虫化石の群集解析
古部和洋:  愛知県犬山地域の美濃帯層状チャートの地球化学的考察
森田 学:  Mn-serpentineの鉱物学的性質と加熱変化について
山下雅司:  九州西部における二畳系小崎層中の花崗岩質礫のRb,Sr濃度,およびSr同位体組成
井形秀一:  jarosite-argentojarosite-plumbojarosite系硫酸塩鉱物のイオン置換と鉱物学的

修士論文

阿部寛信:  長崎半島北東部の結晶片岩類について
池田和則:  西部九州における鮮新統の古植物学的研究
内田浩一:  中国地方西部および九州地方北部接触交代鉱床におけるスカルン鉱物の産状と生成条件
加藤志乃:  花粉化石に基づく最終氷期以降の環境解析
菊池 航:  カリウムに乏しい矢筈岳火山岩類の成因−上陸した背弧海盆の火成活動
椎原美紀:  中部九州における鮮新世〜更新世のテフラ層序
島田顕臣:  Petrological and geochemical study of Cretaceous granites in the northern part of Kumamoto, central Kyushu, Japan.
廣田 勲:  九州の上部二畳系球磨層および水越層の礫岩中の花崗岩質礫の地球化学的研究
松迫暁子:  西南日本内帯三郡変成帯・領家変成帯にみられる重複変形・変成
松崎憲一:  九州東部における四万十帯ー瀬戸川帯の地質構造
米山 浩:  室戸岬斑れい岩体の下部ピクライト質斑れい岩の形成について−希土類元素を用いたモデル
村上淑子:  火成岩組織の定量化(室戸岬ハンレイ岩体急冷周縁層の場合)
松尾宏靖:  八代海中部海域の海底活断層
 

博士論文

	なし.
 
 

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平成9年5月12日 第1刷発行