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第16回物理学ゼミナール(プロジェクトゼミナール)
[日時]  11月21日(水) 16:10より
[場所]  理学部2号館1階大講義室(C122)
[講師]  柴田一成教授 (京都大学理学部)
[演題]  ひので衛星が明らかにした新しい太陽

[要旨]
2006年9月23日、日本の新しい太陽観測衛星SolarBが無事打ち上げられ、「ひので」と名付けられた。ひので衛星は、史上初めて宇宙空間からベクトル磁場を観測する口径50cmの可視光望遠鏡(SOT)、史上最高空間分解能のX線望遠鏡(XRT),史上最高精度の極紫外線分光撮像装置(EIS)の3つの観測機器を搭載することにより、コロナ加熱機構やフレア発生機構の解明を目指している。
ひので衛星は打ち上げ以来、驚くべき映像・画像を地上に送り続けており、太陽コロナの下層にある彩層や光球が、これまで誰が想像したよりもダイナミックであり、ジェットやリコネクションに満ち満ちていることを発見した。セミナー講演では、これら最新の映像・画像を紹介するとともに、ひので衛星による太陽研究最前線についてレビューする