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第34回現代化学ゼミナール Frontier Chemistry Seminar 34(プロジェクト・ゼミナール)
[日時]  7月3日(金)13:00 1時間程度
[場所]  C226教室
[講師]  谷 文都 先生(九州大学先導物質化学研究所)
[演題]  環状ポルフィリン二量体の自己集合による有機ナノチューブの形成とそのフラーレン包接
[概要]   谷先生は、有機化学、錯体化学、そして超分子化学の分野で活発に研究を展開されている気鋭の研究者です。これまでに、チトクロームP-450の活性中心を規範とするモデル金属錯体(ポルフィリン錯体)の構築を研究基盤として、触媒的不斉酸化反応の開発や生体内酸化反応の酸素分子活性化機構の解明などで優れた業績を挙げています。また、最近では、ポルフィリンに自己集合機能を導入してナノチューブを構築し、その内部空間にフラーレン(C60)を取り込んで1次元に配列させることに成功しています。大きなπ電子系をもつポルフィリンとフラーレンのこのような複合体は、特異な電子的および光化学的性質を発現するものと期待されており、国内外で大きな注目を集めています。この度の来学の機会に、上記演題で講演をお願いしました。皆様のご来場をお待ちしております。