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放射光物性研究室

 

2012年度のニュース

 

2012年度

3月30日(土)

3月26日(火)から29日(金)まで、広島大学東広島キャンパスで行われた、日本物理学会第68回年次大会で、非弾性X線散乱による液体中の横波音波や光学音波の最近の研究の概略についてシンポジウム講演を行いました。また、軟X線発光分光による酸化物ガラスの電子状態についての研究についても一般講演を行いました。その理論的な考察については、熊本大学下條研究室の福永君が報告をしています。

3月15日(金)

高エネルギー加速器研究機構・物質構造科学研究所が主催し、つくば国際会議場で行われた、第1回物構研サイエンスフェスタおよびPFシンポジウムに参加し(右写真)、最近のわれわれのホログラフィー研究の概略をPFシンポジウムでポスター発表してきました。

3月8日(金)

論文 "Extent and feature of lattice distortions around Ga impurity atoms in InSb single crystal"が、米物理学会雑誌の物性分野Physical Review B  87, 094104 (2013)に掲載されました。InSb結晶にGaSbを少量添加したときにGa原子のまわりがどういうふうに歪むかを、放射光施設KEK-PFにおいて、蛍光X線ホログラフィーで観測した論文です。

2月26日(火)

論文 "Transverse excitations in liquid metals"が、AIP Conference Proceedings 1518, 695-702 (2013)に掲載されました。液体金属の横波音波の存在を、SPring-8BL35XUビームラインでのX線非弾性散乱実験と、広島大学星野グループ・熊本大学下條研究室の行った第一原理計算により詳しく調べた結果をまとめたレビュー論文です。

2月25日(月)

放射光施設KEK-PFで、2月16日(土)より24日(日)まで、BL6Cビームライン(右写真)での蛍光X線ホログラフィー測定で、TiNiFe形状記憶合金のFeのまわりの原子配列を調べました。

2月6日(水)

論文 "X-ray and neutron scattering techniques for structure determination in disordered materials: liquids and glasses"が、ドイツの物理化学会の雑誌Bunsen-Magazinに掲載されることが決まりました。ドイツの共同研究者が、共同研究の内容を主に教科書的にレビュー論文としてまとめたものです。大学院生のゼミに使おうかと思っています。

大型放射光施設SPring-8で、1月29日(火)午前10時から2月4日(月)午前10時まで、BL35XUビームライン(右写真)での非弾性X線散乱実験を行い、液体亜鉛の横波・縦波音波の観察をしました。

2月5日(火)

論文 "Transverse excitations in liquid Sn"が、Journal of Physics: Condensed Matter 25, 112101 (2013)に掲載されました。液体スズの横波音波の存在を、SPring-8BL35XUビームラインでのX線非弾性散乱実験と、広島大学星野グループ・熊本大学下條研究室の行った第一原理計算により詳しく調べた論文です。この論文は、インパクトのある論文として、IOP selectに選ばれました。

1月28日(月)

元物理学会会長で慶応義塾大学名誉教授の米沢富美子先生が最近著書「金属ー非金属転移の物理」を朝倉書店より出版されています。私の広島大学助手時代の論文が2編[62][63]引用されていました。ありがとうございます。

1月19日(土)

来年7月にリバ・デル・ガルダ(北イタリア湖水地方の保養地)で開催される第12回非晶質物質の原子構造に関する国際会議NCM12に講演者として招待されました。これで今年は2つの会議に招待されましたので、旅費に頭を悩ませています。

1月15日(火)

名古屋大学で開催された第26回日本放射光学会年会・放射光科学合同シンポジウムで、口頭発表(金属ガラスPd40Cu20Ge40が持つ特異な熱力学性質の原子構造的起源)とポスター発表(As2Se3半導体ガラスにおける8-N則の破綻)を行いました。いずれも非結晶物質の原子配列を放射光X線(フランス・ESRF)を用いて詳しく調べた結果です。

12月10日(月)

来年12月にアメリカ・ラスベガスで開催されるTHERMEC‘2013国際会議に講演者として招待されました。

熊本大学理学部広報誌「Pure Science」の第7号に記事が載りました。

12月3日(月)

大型放射光施設SPring-8で、11月28日(水)午前10時から4日(火)午前10時までのBL35XUビームラインでの非弾性X線散乱実験に参加し、液体テルルの音波の観察をしました。

11月26日(月)

放射光施設KEK-PFで、11月22日(木)午後9時より29日(木)午前9時まで、BL15Bビームラインでの蛍光X線ホログラフィー測定で、Bi2Te3トポロジカル絶縁体の原子配列イメージを得ました。

11月17日(土)

慶応義塾大学矢上キャンパスで開催された、「平成24年度放射光表面科学研究部会・顕微ナノ材料科学研究会合同シンポジウム」で、講演「蛍光 X 線ホログラフィーの物質科学への応用」を行いました。

11月14日(水)

理化学研究所(和光市)で開催された、理研ワークショップ「High-Resolution Spectroscopy with X-rays」で、招待講演「Subtleties of Liquid Dynamics」をしてきました。 右写真は、組織委員長のBaronさんよりいただきました。

11月11日(日)

公表論文のうち2012年分を掲載しました。順次、古いものも掲載していきます。

11月3日(土)

国際シンポジウムISAMMDoFは無事終わりました。およそ80名の参加者がありました。右写真は、組織委員長の赤井先生よりいただきました。

10月22日(月)

放射光施設KEK-PFで、10月17日(水)午後9時より20日(土)午後9時まで、BL2Cビームラインでの発光測定から、酸化物ガラスの電子状態と原子配列との関連を調べました。

10月3日(水)

熊本大学生協食堂で、ここ数年見なかった2,000円札を見ましたので、交換していただきました(右写真)。政府もせっかく出したのだから、外国のように2のつくお金をもっと流通させてほしいですね。

10月1日(月)

論文 "A partial structure factor investigation of the bulk metallic glass Zr63Ni25Al12 as studied by using a combination of anomalous X-ray scattering and reverse Monte Carlo modeling"が、International Journal of Materials Research 103, 1108–1112 (2012)に掲載されました。金属ガラスの原子配列を放射光X線(フランス・ESRF)を用いて詳しく調べた論文です。

9月17日(月)

ロシア・ザンクトペテルスブルクで開催された「第11回高分解能X線回折とイメージング会議(XTOP2012)」で、蛍光X線ホログラフィーから求めた混晶半導体の3次元原子配列イメージについて口頭発表をしました。右写真は、エクスカーションで行ったエカテリーナ宮殿【世界遺産】の前で、東北大学の百生敦先生に撮っていただきました。

9月8日(土)

ハンガリー・エガーで開催された「ヨーロッパ溶液グループ/日本溶液グループ年会(EMLG/JMLG2012)」で、分子性液体のダイナミクスについて口頭発表をしました。

8月26日(日)

大阪大学吹田キャンパスで開かれたSPring-8/SPRUCの不規則系物質先端科学研究会で、「半導体および金属ガラスのX線異常散乱の現状と問題点」の講演をしました。

8月6日(月)

東京大学・物性研究所(柏)で開催された国際ワークショップ3D-AINAS2012で、「蛍光X線ホログラフィーの物質科学への応用」について口頭発表をしました。

7月17日(火)

7月10日(火)午前8時から17日(火)午前8時まで、フランスの大型放射光施設ESRFを使って実験しました。BM02ビームライン で、超イオン導電性ガラスのX線異常散乱実験を、日本原子力機構/J-Parcの川北至信氏およびドイツ・マルブルク大学W.-C. Pilgrim教授のグループと共同で行いました。

7月12日(木)

大雨で、大学のそばを流れる白川が増水し、堤防決壊の危険がありました(右写真、本学松田博貴先生より提供いただきました)。6月15日の写真より3 mくらいは、水位が上がっています。

7月5日(木)

フランス・サンマロで開催された「第18回非酸化物ガラスと新規光学ガラスに関する国際シンポジウム(ISNOG2012)」で、半導体ガラスの原子配列について口頭発表をしました。参加のため、(財)小笠原科学技術振興財団より、国際研究集会出張助成金をいただきました。次回の会議は、ポーハン工科大のJ. Heo教授が組織委員長で、韓国の済州島で2年後に開かれます。なお、Heo教授には、本学で11月に開かれる国際シンポジウムISAMMDoFで招待講演をしていただきます。

7月3日(火)

スイス・チューリッヒで開催された「第7回ナノスケール分光とナノ技術国際ワークショップ(NSS7)」で、蛍光X線ホログラフィーから求めた混晶半導体の3次元原子配列イメージのポスター発表を、共同研究者である東北大金研林好一先生が行いました。

6月20日(水)

論文 "Anomalous X-ray scattering studies on semiconducting and metallic glasses"が、European Physics Journal Special Topics 208, 291–304 (2012)に掲載されました。非結晶状態の原子配列を放射光X線(フランス・ESRF)を用いて詳しく調べる方法を解説したレビュー論文です。

6月16日(土)

昨日からの大雨で大学のそばを流れる白川が増水しています(右写真)。水鳥(右端)も不安そうです。

6月13日(水)

今年12月に仙台市で開催される「第4回複雑系の遅いダイナミクスに関する国際シンポジウム(SDCS2012)」で、液体金属の横波音波について口頭発表をすることが決まりました。

6月9日(土)

Doctor Yellow(右写真)と遭遇しました。

6月6日(水)

太陽を金星が横切りました。日食のときと違って天気が良く、よく見えました。

6月4日(火)

奈良市奈良県新公会堂で開催された「第5回光学、光電、フォトニック材料およびその応用に関する国際会議(ICOOPMA2012)」で、半導体ガラスの原子配列について口頭発表をしました。物理科学講座の下條冬樹先生の研究室との共同研究です。また、物理科学講座から、安仁屋勝先生、赤井一郎先生も参加されました。

5月21日(月)

日食がありましたが、熊本では世界が暗くなっただけでした。(右写真)

5月20日(日)

放射光施設KEK-PFで、5月15日(火)午後9時より20日(日)午前9時まで、BL2Cビームラインでの発光測定から、酸化物ガラスの電子状態と原子配列との関連を調べました。

5月13日(日)

大型放射光施設SPring-8で、5月7日(月)午前10時から13日(日)午前10時まで、BL35XUビームラインでの非弾性X線散乱実験で、液体金属の横波音波の観察をしました。

4月20日(金)

第73回表面科学研究会(東京理科大森戸記念館)「ホログラフィーで見る局所原子構造」~特定原子回りの構造の三次元可視化~で、”蛍光X線ホログラフィーの物質科学への応用”の招待講演をしました。

4月19日(木)

論文 "Key experimental information on intermediate-range atomic structures in amorphous Ge2Sb2Te5 phase change material"が、Journal of Applied Physics 111, 083517 (2012)に掲載されました。DVD材料の非結晶状態の原子配列を放射光X線(フランス・ESRF)を用いて詳しく調べた結果です。

4月2日(月)

熊本大学へ着任しました。青木優也君、戸田裕道君が4年生として研究室メンバーになりました。