氏 名 | 岡田 邦英(OKADA Kunihide) |
職 名 | 助教授 |
研 究 紹 介 | |
研究テーマ | |
・ | 3角格子反強磁性体におけるフラストレ-ションの研究 |
・ | ANNNIモデルにおける部分無秩序相の研究 |
・ | 固体NMR量子計算機の基礎研究 |
研究内容 | |
・ | 積層XY型3角格子反強磁性体ではスピンが反対向きになるような相互作用があるの に、3角形の結晶配置がその配向を邪魔するというフラストレ-ションと呼ばれる効果 がある。この為、色々な点で矛盾する結果が報告されており、興味ある現象を示すの で調査研究を行っている。 | ・ | もっとも自由度の少ないイジング型でも隣接スピン間と次隣接相互作用が競合する場 合には低温で悪魔の花と呼ばれる複雑なスピン秩序構造が現れる。更に、これを研究 してみたところ、秩序層の中に無秩序相が混入する場合もあると言うシミュレ-ション の結果が得られた。この原因を研究中である。 | ・ | 量子NMRコンピュターは溶液の試料で実現され、昨年末に漸く7qbitsに達した。だが、 液体では本質的な困難があるので10qbitsが限界であろうと言われている。一方、固体 の試料では2qbitもできていないのが世界の現状であるので、この固体NMR量子コンピ ュターを作るための基礎的な研究を行っている。 |
研 究 業 績 | |
講演発表(国際会議および国内学会) | |
1) | 笠間敏博、島本知茂、村岡良紀、岡田邦英、井戸垣俊弘、"3次元Isingモデルにおける 部分無秩序状態への相転移", 日本物理学会、草津市(2002.3.) |
2) | 合林亨、島本知茂、岡田邦英、井野洋、田村栄一、徐迅 "ゾーンメルチング法により 高純度化したCsMnBr3を用いたMn核のNMR"、日本物理学会・九州支部会、佐賀市 (2001.12.) |
3) | 徐迅、岡田邦英、島本知茂、井野洋、田村栄一 "NMR量子コンピュ-タに関する基礎実 験"、日本物理学会・九州支部会、佐賀市 (2001.12.) |
4) | 井野洋、島本知茂、田村栄一、合林亨、岡田邦英 "電気4重極共鳴における核スピン の回転運動に関するsimulation"、日本物理学会・九州支部会、佐賀市 (2001.12.) |
5) | 笠間敏博、島本知茂、村岡良紀、岡田邦英、井戸垣俊弘、"3次元ANNNIモデルにおける 部分無秩序相におけるモンテカルロシミュレーション"、日本物理学会・九州支部会、 佐賀市 (2001.12.) |
6) | 島本知茂、村岡良紀、岡田邦英、井戸垣俊弘、"3次元Isingモデルにおける部分無秩序 状態への相転移", 日本物理学会、新潟市(2001.3.) |
学会並びに社会での活動 | |
九州地区国立学校等・技術専門職員研修会での講師「NMRとレーザの基礎」
(2001.8.) 物性グループ・熊本大学、物性物理グループの連絡責任者 超伝導・低温工学会、九州支部会、熊本支部委員 |
科学研究費等外部資金の取得状況 | |
研究助成金 | |
教育改善推進経費、2001年度、436万円、「NMRによる量子コンピュターの基礎研究」、代表 |
その他特色のある教育・研究活動 | |
社会での活動 | |
科学の祭典(熊本大会)に技術職員と共に参加 (2001.8.) 熊本市、グランメッセ会場 | |
大学・学部・学科の管理運営に関する分担 | |
大学 | |
極低温寒剤利用専門委員 | |
学部 | |
教授会員 | |
大学院 | |
教務委員、就職担当委員 |