「光と色の化学」 |
教養科目 |
コアT自然と情報 |
1年次前期木・3 |
(個別科目) |
物質の化学P |
[授業の目標又は講義概要] |
"光"は、現代の我々が快適に生活する上で欠かせないものの一つである。
また、物質の"色"は、光の吸収・反射あるいは発光と密接に関わっている。
光は、照明以外にもネオンサインや電光掲示、信号や交通標識、
音楽やコンピュータのCDディスクの読み取り部分など身近なところで使われている。
一方で、紫外線は、人体に有害な変化をもたらすことが知られており、
それを防ぐための化粧品も開発・発売されている。
これらの現象や機能あるいは物質の変化には、
"化学"が関与していることは言うまでもない。
この科目では、「光とは何か」から出発して、
「どのように色が認識されるか」「黒や白はどんな色なのか」
など身近にある現象や生活の中で使われている光や色について化学的な角度から説明する。
なお、文系学部(文学部、法学部、教育学部)学生対称の講義であり、
高校で化学および物理を学んでいない学生でも理解できるように講義を進める。
したがって、理系学部学生の受講は認めない。
また、文系学部の学生でも今までに化学および物理の既習者には平易すぎる可能性があるので履修の際は十分注意すること。 |
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[注意事項] |
大学教育研究センターの改修が終わって大きな講義室が少なくなった。したがって |
指定された
講義室の収容人数により受講者を制限する
(先着順)。 |
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[授業の内容(学習事項又は講義日程)] |
第1週 | オリエンテーション |
第2〜3週 | 光の性質 |
第4〜5週 | 光の3原色と絵の具の3原色 |
第6〜7週 | 光と色の関係 |
第8〜9週 | 黒と白 |
第10〜15週 | 虹はどうして見えるのか |
カラー写真とカラーコピー |
染料 |
顔料、絵の具、塗料 |
発光 |
紫外線 |
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授業形態 | : | 講義 |
テキスト | : | なし |
参考書 |
: |
「色はどうして出るの−ミクロの世界の秘密−」西本吉助・綿谷千穂著 裳華房
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「身の回りの光と色」加藤俊二著 裳華房 |
「一億人の化学15 光が活躍する」日本化学会編 大日本図書 |
「一億人の化学18 お化粧と科学」日本化学会編 大日本図書 |
「色のはなしT・U」色のはなし編集委員会編 技報堂出版 |
「万葉植物辞典」山田卓三・中嶋信太郎著 北隆館 |
など随時指示する |
評価方法 | : |
出席状況と試験結果の総合成績による。
特に、出席を重視する。 |
キーワード | : |
光、色、波、波長、可視光線、三原色、化粧品、絵の具、万葉植物 |
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[この講義の内容を深めたり、広げたりするための指針] |
講義内容に関連した資料を配布するので、
各自書き込みを加えて大いに活用して欲しい。 |
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「化学の目で見た世界」 |
共通基礎科目 |
基礎セミナー |
1年次前期木・5 |
区分4 |
[講義概要] |
子供のころは、日常の些細なことを見るにつけ不思議に思い
「どうして?」と尋ねて親を困らせたことを記憶している人も多いことだろう。
しかし、成長して世間の荒波(これには受験という大きなものが含まれる)
に揉まれるうちにいつしかこの人間が本来持っている知りたいという欲望を忘れて
(忘れさせられてと表現した方が正しいかもしれないが)
しまった人がほとんどだろう。このセミナーでは、
簡単な実験と結果の考察をとおして日頃何気なく生活している我々の身近な部分に潜む
「化学」に関係する不思議を解き明かしていくことで、
自然科学の原点である「なぜ?」「どうして?」
を取り戻すことを大きな目標とする。
このセミナーは、通常の講義のような教官から学生への一方通行的なものではない。
したがって、実験をして結果に考察を加えさらに学生どうしが議論するなど体と頭を働かせることが大切である。
実験は次のようなものを行なう予定であるが、詳細は受講者のようすをみて決定する。
虹とスポットライト | 吸水性ポリマー | 石鹸の合成 | 蛍光(ほたるの光?) |
花の色 | 化学隠顕墨 | 草木染め | 葉脈の栞 |
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[履修上の注意] |
出席状況とセミナーへの貢献度で成績を評価するので、
試験は行わない。 |
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