担当教官:嶋田 純 教授(Jun Shimada
                        
所属:熊本大学大学院自然科学研究科
    複合新領域科学専攻・生命環境講座・水文学研究室

専門:同位体水文学

研究テーマ:
●地下水の古水文情報解析
○水循環及び深部地下水流動の研究
●比抵抗トモグラフィーを用いた水分挙動研究 etc..
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著書:
▼実例による新しい地下水調査法(山海堂)
▽雨水浸透・地下水涵養(理工図書)etc...

嶋田先生へのメールはこちらへ⇒

   
⇒地下水学会誌巻頭言(日本地下水学会誌,第53巻:2011年)
  PDF(401KB)
⇒地下水学会誌巻頭言(日本地下水学会誌,第51巻:2009年)
⇒地下水学会誌巻頭言(日本地下水学会誌,第48巻:2006年)
                            

安定同位体比測定用質量分析システム

Stable isotope mass spectrometry system

無機溶存イオン分析装置(イオンクロマトグラフィー)

Ion Chromatograhy

トリチウム濃度による広域地下水流動評価

Evaluation of regional groundwater flow system
by environmental tritium content

CFCs(クロロフルオロカーボン類)濃度分析ライン

Analysis equipment of CFCs concentration

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 当研究室は、地球上の水循環に係わるプロセスを物理的・化学的に究明するという観点から研究を行っている。降水量や河川の流量のように目に見える水の流れに関しては雨量計や河川断面計測と流速測定等の物理的な方法によって測定が可能であるが、蒸発散量(地表面からの蒸発と植物体を通しての蒸散の両方を足し合わせた概念)や、土壌浸透量、地下水流動等になると、目に見えない水の流れを如何に把握するかという手法開発がその成果と密接に関係してくる。

 水は水素2原子と酸素1原子が結合した分子であり、この水素と酸素の中に含まれる微量の同位元素(原子番号は同じであるが質量数の異なる元素で、化学的に安定な安定同位体と放射壊変して他の元素に変わる放射性同位体がある)を利用することで、水循環そのものの追跡が可能である。水素・_素の安定同位体の存在量は、温度によって変化する性質があるためその水の起源情報をもたらす。一方、水素の放射性同位元素であるトリチウム(半減期12.43年でヘリウム3に変わる)は、水の年齢情報を持っている。これらの環境に自然に存在する環境同位体をうまく利用することで目に見えない地下水や土壌水の流れを間接的に抑えることが可能となる。

 環境省によって制定された環境基本計画の中で『健全な水循環の確保』が掲げられ、21世紀の重要な課題として位置づけられた。有限な地球環境の中で益々増加する人類が共存してゆくためには、水循環の実態を十分把握した上で有効な水糟ケの利用計画を策定してゆく必要がある。研究は理学であるが、その成果は社会に直接・間接的に還元される機会が非常に多い研究分野である。



 
Our study purpose is to reveal the hydrological process by using both chemical and physical methods in the field. The hydrological process could not see directly, thus the development to understand the flow process is very important.
 Environmental isotopes, such as stable hydrogen and oxygen and radioactive tritium or C-14, etc., are one of the unique chemical tools to trace this hydrological cycle indirectly. These isotope tracers tell us the origin and age of the water component and thus we can figure out the flow process of the water. For the better management of the 21st century’s earth, water is the key issue to survive. The precise understanding of the local and regional hydrological cycle is very important for the sustainable use of the water resources in the populated earth. Our research must contribute either directly or indirectly to solve this problems.


Multi-isotopic analysis sistem
PDF (720kb)

マルチ同位体測定システム