物理化学? 固体化学?

学部生のみなさんへ

 

 「物理化学」と一言で言っても、その対象とする学問領域は非常に広範です。それは「物理化学」の著名な教科書、例えば、「アトキンス物理化学」の索引を見れば一目瞭然でしょう。


 「物理化学」の中で、固体状態にある物質の構造や性質を研究対象とするのが「固体化学」と分類される領域です。固体の性質、「電気伝導性」、「磁性」、「光学特性」などの固体物性は、電子の振る舞いが支配していることから、その電子の振る舞いを自分の意のままに操ることができれば物質の機能を制御することができるはずです。その制御を分子設計から挑むのが固体化学者たちであり当グループの目指すところです。


 私たちは有機分子・錯体分子といった低分子化合物を用いた機能性物質開発、新規現象探索を行っており、得られる物質と知見は「固体物理学」や「応用物理学」(と「生物化学」?)と密接な連携をすることで、さまざまな世界と繋がりを持てる可能性に満ちています。


 自分の目指す物性に適した分子はどのようなものか、何を作れば良いか、何をどのように使えば良いか。

 その分子を「固体」状態でどのように配列させれば良いか。

 実際にできた物質の性質は狙い通りか、期待はずれか。

 その物性の起源はどこにあり、分子設計をどのように改良すればさらなる向上が目指せるか。


 新しい機能性を持った物質・系を自ら開発し、その機能の起源も探求する。

 これが固体化学の最高の楽しさです。

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