理学部について

学部長あいさつ


人材育成を通して熊本の復興を!

熊本大学理学部長 市川 聡夫

 4月14日夜と16日未明に発生した2回の大地震といまだに続く1750回を超える余震が引き起こした甚大な被害を目の当たりにし、あらためて自然の力に畏敬の念を感じざるを得ません。熊本大学理学部は旧制第五高等学校を母体として1949年(昭和24年)に発足し、以来、半世紀以上にもわたり理学分野の教育研究の府として,学術研究や人材育成に大きく貢献してきました。理学部のこの長い歴史においても、今回の地震は大きな出来事の一つであることは間違いありません。避難を余儀なくされた学生や教職員も多く、全員が不安な時期を過ごしたかと思います。3週間あまり休講となりましたが、教職員、学生の皆さんの努力により、5月9日より授業を再開することができました。
 このような時期だからこそ、理学部の学生には自分の目指す目標に向かってしっかりと進んでもらいたいと思います。理学部では社会のニーズや期待に応えるハイレベルの教育を提供すべく、平成16年度から大学院修士課程までの6年一貫教育を視野に入れた独自の教育システム「理学部理学科一学科による教育プログラム制」を導入しました。入学後、最初の2年間に数学や理科(物理,化学,生物,地学)の全科目(実験を含む)を一通り学修し、3年次に進級するとき、数学、物理学、化学、地球環境科学、生物学の5つのコースの中から、希望のコースを選ぶ事ができます。各コースでは定員を設けていないので、希望通りのコース選択ができます。この教育システムのもとで卒業した学生には、多くの企業から求人が来ています。これは、数学や理科を幅広く学んだ上に専門を学修し、様々な課題や新たな知の創造に対応できる人材が求められていることを表しているのでしょう。当然、熊本の復興には無くてはならない人材になるはずです。理学部は人材育成を通して復興に貢献していきます。また、平成29年からはグローバルリーダーコースを設置し、グローバル社会においてリーダーとなる人材を育てます。
 理学部の卒業生には、将来は様々な分野で指導的立場になることが期待されています。高い志をもって勉学に励み、広い学問的教養および高度な専門性を身につけ、悔いのない、有意義な学生生活を理学部の仲間とともに過ごしてください。