理学部について

設備


核磁気共鳴装置( 300 MHz )(Nuclear Magnetic Resonance Spectrometer)
有機化合物の構造は、核磁気共鳴装置により得られる水素核磁気共鳴スペクトル(1H NMR)や炭素核磁気共鳴スペクトル(13C NMR)で簡単に推定できる。 有機化合物を構成する水素原子(1H)や炭素原子(13C)は磁気を帯びており、特定の周波数の電磁波を吸収する。 この電磁波の吸収現象を表したものがスペクトルである。 スペクトルにおける吸収位置(化学シフト)や分裂パターン(結合定数)を解析することで、有機化合物の構造を推定できる。 炭素(12C)の同位体である炭素(13C)は天然には1.1%しか存在しないが、近年のコンピュータの発達により測定したスペクトルの積算が短時間ででき、13Cの測定が可能になった。