談話会案内(2023年度)

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日時:2023年12月7日(木)16:30-17:30 場所:熊本大学自然科学研究科研究棟3階 数理演習室DC301 講演者:松本健吾氏(上越教育大学) 題名:「記号力学系の連続軌道同型、flow 同値、位相共役とC*-環について」 概要:記号列からなる離散力学系を記号力学系と言います。記号力学系は位相力学系の大事なbuiding block をなす力学系ではありますが、計算機理論やオートマトン理論にもその理論が応用されていたりもしています。また一般に力学系理論は作用素環論とも親和性が高く、特に位相力学系とC*環の理論の相互の関連も活発に研究されています。記号力学系の中でも有限グラフやその推移行列から定義される位相的マルコフシフトと呼ばれるクラスは、記号力学系の中でも最も大切できれいな豊かな構造をもったクラスです。この位相的マルコフシフトの連続軌道同型による分類と、対応するC*-環の分類や、自然に現れる可算無限離散群(連続充足群と呼ばれ、Thompson群に関係する)とのかかわりについてお話したいです。また位相的マルコフシフトのflow 同値、位相共役による分類と対応するC*-環との関連についてもお話しできればと思っています。

日時:2023年9月6日(水)16:30-17:30 場所:熊本大学自然科学研究科研究棟3階 数理演習室DC301 講演者:山内 博氏(東京女子大学) 題名:「c=24 正則頂点代数の圏論的構成」 概要:頂点代数の構成法のうち,所与の頂点代数から出発して,
その拡大を構成する手法がある。
与えられた頂点代数がよい性質を満たすならば,その性質に
応じてよい構成法が知られている。
この講演では頂点代数の表現圏におけるテンソル圏の構造を
利用した拡大の構成について,c=24の場合の例を中心に解説する。